実務ハンドブック台本電子化

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更新日 :

  • PDF化
  • ごみ取り
  • スキャン
  • リネーム
  • 角度補正

期間 : 約10日

数量 : 台本10冊 約2.5万ページ

作業内容 : Dプラン+加除式対応

お悩み

過去に出版した加除式書籍を電子化したいが、変更部分だけ内容を入れ替える加除式書籍の機能をどう保つかという問題や、一部データがないページがあるため、対応してくれるサービスが見つからなかった。

解決

1ページごとにPDFデータを持つことで、書籍内容の変更(加除)に対応。紙からのスキャンでも高い正字率を実現。加除式書籍を購読していただいたお客様は、必要な情報に簡単にアクセスできるようになった。

解決事例の概要

法令や通達が書かれた書籍は、それらが変更になる度に内容の更新が必要になります。しかし、このような書籍はページ数も多いため、変更の度にすべて作り直していたのでは非常に高いコストがかかります。

そこで、このような書籍では変更された法令や通達を含むページのみ差し替えるという方法を取っています。このような書籍のことを「加除式書籍」といいます。加除式書籍の歴史は古いため、また「加除式」という性格の都合上、昭和初期の紙が今も使われているケースもあるのです。

今回は、加除式書籍の出版社の方に「書庫なくす君」を利用した感想を伺いました。

「書庫なくす君」導入前に困っていたこと

書庫なくす君

貴社の事業内容を簡単に教えてください。

出版業界お客様

私たちは加除式書籍の出版社です。法令や通達が変更になる度に書籍の内容を更新し、内容を差し替えることでお客様に情報を提供してきました。会社の歴史は古く、昭和初期から出版業を営んでおります。

発行された加除式書籍のなかには、当時から法令等が変わっておらず、その時の紙がそのまま残っているケースもあります。

書庫なくす君

非常に価値のある事業を長年続けてこられたのですね。今回当社の「書庫なくす君」に興味を持たれたのは、どのようなきっかけだったのですか?

出版業界お客様

この度、一部の加除式書籍を休刊することになり、それを電子化できないかと考えておりました。

時代の流れもあり、変わっていくお客様のニーズを休刊前から肌で感じていたのですが、弊社が希望する条件に見合う電子化サービスがなかなか見つけられませんでした。

書庫なくす君

貴社の商品の特性に合う電子化サービスを探していらっしゃったのですね。

出版業界お客様

紙の書籍を電子化してもらえるサービスを探していました。一般的な書籍であれば一度処理すれば電子化が完了しますが、加除式書籍の場合は、その後の加除をどうするかといった問題があります。

それともうひとつ、加除の対応の他にも必ず押さえたい条件がありました。

書庫なくす君

それは何ですか?

出版業界お客様

ズバリ文字の正確性、つまり正字率の高さです。法律関連の文章は、「てにをは」をひと文字でも間違えるとまったく別の意味になるものがあります。そのため、正字率の高さ(精度要件)は譲れませんでした。

書庫なくす君

貴社が求める正字率を達成できるサービスはありましたか?

出版業界お客様

正直、なかなか見つかりませんでした。多くのサービスは、正字率を要件として求めた段階で、対応できないということでした。

対応できるところでも、1頁あたりの見積金額が御社の倍以上でした。

休刊する書籍は10冊、総頁数にして25,000頁ほどあったので、その大きなコストをかけて電子化するという判断をできずにいました。

「書庫なくす君」を導入して良かったこと

書庫なくす君

「書庫なくす君」のどのような部分が良かったですか?

出版業界お客様

電子化できたことはもちろん良かったのですが、最大のメリットは正字率の高さだと思っています。

「てにをは」の違いなども問題ないレベルの正字率で変換していただくことができました。

書庫なくす君

書籍内容の変更(加除)の対応についてはいかがでしたか?

出版業界お客様

とても満足しております。

社内でPDFの内容を変更することは、あまり現実的ではありませんし、他社のサービスで一度電子化するだけのものもあったのですが、それでは問題が解決しません。

書庫なくす君

「書庫なくす君」で処理したPDFは「透明テキスト付きPDF」と呼ばれるものです。これを修正するのは専門業者でも手間がかかりますが、当社ではそのノウハウがありますので、他社のサービスより早く、そしてコストを抑えて提供することができます。

他に感じたメリットはありますか

出版業界お客様

お客様から、「必要な情報に簡単にアクセスできるようになった」「高精度な検索で読みたいヵ所への到達が早くなった」というお声を頂戴しております。

一方で、弊社の従業員にとってもメリットがありました。

以前は必要な情報を得るために、加除式書籍がある場所まで行って、分厚い加除式書籍の中からそれを探し出していました。

ひとりの従業員が2日に1回情報を探しているとすると、1回あたりの閲覧時間を30分として年間で60時間。それを10人が行っているとすると600時間を検索に消費していることになります。

電子化してからは、従業員自身のパソコンから加除式書籍を閲覧できるようになり、PDF内検索もできるため、必要な情報を得るまでの時間が60%も短縮されたと聞いています。

書庫なくす君

加除式書籍を購入されたお客様も満足されたのですね。

出版業界お客様

はい。加除式書籍を電子化したことで、書棚分のスペースを有効活用できるようになったとも聞いています。

また、災害発生時に加除式書籍が紛失したり汚損するリスクがなくなり、さらには事業継続性の面でもメリットがありました。

「書庫なくす君」のサービスの秘密

出版業界お客様

御社のサービスと同等の正字率を謳っている他社のサービスはほとんどありませんでした。なぜ、御社は高い正字率を達成できるのですか?

書庫なくす君

理由はいくつかありますが、一つはAi-OCRです。1種類のAi-OCRのみ使用するSプランと、2種類のAi-OCRを組み合わせるDプランなどがありますが、1種類でも相応の正字率を誇ります。さらにDプランの場合は、ベリファイといって各々のAi-OCRの読み取り結果を比較します。それにより、さらに高い正字率を実現しています。

出版業界お客様

Ai-OCRの技術開発により正字率が高くなっているのですね。Ai-OCRで読み取れなかった文字、あるいは間違って読み取った文字はどのように処理するのですか?

書庫なくす君

最も正字率の高いHプランでは2種類のAi-OCRとベリファイに加え、社員による目視校正を経て、99.9%の正字率を達成しています。

当社では、長年目視校正を行っており、校正のノウハウはもちろん、校正者の教育体制も整っています。そのため、もしAi-OCRが正しく読み取れなかったとしても、目視校正により見つけられるのです。

貴社の場合はもともとの書籍の作り方(文字の並び方)がよかったこともあり、ベリファイは行うものの目視校正まではしないDプランで対応いたしました。

他には、二つのAi-OCRを使用してベリファイを行い、紙面の中の一部分を指定(範囲指定)して読み取るRプランがあります。

サポート面で良かったこと

書庫なくす君

「書庫なくす君」のサービス以外の部分の対応についてはいかがでしたか?

出版業界お客様

弊社が出版する書籍は誤植が許されませんので、複数あるプランのどれを選べばよいか迷っていました。そこで、プラン選択のサポートを丁寧にしていただけたことがよかったですね。

書庫なくす君

はじめに必ずお客様の目的やご要望を詳細に伺います。

それらを明確にすることによって、正字率やコストの面からも満足していただけるよう、お客様にとって最適なプランをご提案しております。

出版業界お客様

加除式書籍は、ただ電子化するだけでなく目次データ作成も必要です。そういった基本プランにないことも柔軟に対応していただけて、とても助かりました。

書庫なくす君

書籍が見やすくなったような印象を受けませんでしたか?

出版業界お客様

たしかに、そういった印象があります。

書庫なくす君

特に古いページでは黒い点状のものが目につきましたので、電子化する際に取り除きました(ごみ取り)。それによってより読みやすい状態になっていると思います。

また、書籍をスキャナーで読み取っていくとどうしても書籍が斜めになってきますので、角度の補正も行っています。

出版業界お客様

細かい配慮までしていただいてありがとうございます。これだけのことをしていただいたのに、わずか10日間で仕上がってきたときには、驚きを隠せませんでした。

今回の以外にも、購読者様にとって、利便性の向上が期待できる書名の電子化を「書庫なくす君」で積極的に進めて行きたいと思っています。

書庫なくす君

ご満足いただけて良かったです。この度はありがとうございました。

出版業界お客様

こちらこそありがとうございました。